12月19日、チリの大統領選で35歳の若さのガブリエル・ボリッチ氏が勝利しました。
対立候補は極右のホセ・アントニオ・カスト氏で44%の得票率に対して格差是正を掲げる左派のボリッチ氏は56%得て当選が決まりました。2022年3月11日に大統領として就任する予定です。
35歳の若さのガブリエル・ボリッチ氏とは一体どんな人物、経歴を持っているのでしょうか?
世界でも有数の若い大統領として今後注目されること間違いなしです。
この記事では、ボリッチ氏のプロフィールについて各国のニュースを元に情報をまとめました。
目次
チリ次期大統領ガブリエル・ボリッチ氏のプロフィールまとめ
ガブリエル・ボリッチ氏は1986年2月11日(現35歳)、チリの南部で生まれました。両親の祖先はクロアチアとカタルーニャ出身で、父親のルイスはチリの国営石油企業で公務員で科学技師として働いています。
初等数学は地元で私学のBritish Schoolで学び、大学は首都にあるチリ大学で法学部に進学しました。チリの歴史機関Historia Institucional de Chileや人権に関する研究室で助手の職を得ます。
2008年から2011年まで、同大学の学生の権利を守る会の代表と大学の理事を務めます。
チリでは大学入学、奨学金やローン、家庭の事情により私立に行くか公立に行くかなど学生間には大きな格差があります。レベルの高い大学に進学するために大金を借金する学生や家族も少なくありません。そのため教育から儲けを無くそうという動きが国中で起きていました。
ボリッチ氏は2011年にチリの学生連盟の首長に選ばれ、2013年には議会選挙に出馬し地元の代表として当選しました。この勝利は、支持者が独占者のアウグスト・ピノチェット氏を当選させるための名ばかりの選挙という慣例を破り注目を集めました。
その後左派の活動を積極的に行いながら、今回チリで一番若い大統領として当選を果たしました。
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ガブリエル・ボリッチ氏とはどんな人?
ボリッチ氏は前例にとらわれず自分のスタイルを確立していきます。例えばジャケットなしでシャツを着用したり、ある日突然モヒカンに刈り上げて人々を驚かせました。またタトゥーを入れていることも隠さずに堂々としています。
またボリッチ氏は強迫性障害を患っていることも公表していて、精神的な健康も彼にとって大事なテーマです。
思考はエコロジストで男女同権主義、そして地方主義の考えを持っていることで知られています。
アウグスト・ピノチェスト(1973年に政権を掌握し独裁者として長年君臨)に真っ向から対立しています。現在の政権の他、キューバやベネズエラ、ニカラグアの右派の政権も批判しています。
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ガブリエル・ボリッチ次期大統領が掲げる公約は
公約の一部がこちらです。
- 公的支出の増加
- 6年~8年で国内総生産の8%税収増加
- 年金改革
- 健康保険改革
- 学生ローンの利子の撤廃
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以上、チリの次期大統領、ガブリエル・ボリッチ氏について情報をご紹介しました。
彼の政治改革でチリは変わるのでしょうか?若い新星はチリだけでなく他の中南米の国々にも影響を与えるような感じがします。
これからのチリの動向が楽しみです。