イギリスの著名な建築家リチャード・ロジャーズ氏が12月18日ロンドンのチェルシーにある自宅で享年88歳で亡くなりました。
ハイテクで前衛的な彼の建築作品は斬新で街の印象を変え、街のトレードマークに変えてしまうほど魅力的です。
リチャード・ロジャーズ氏とはどんな建築家なのでしょうか?
この記事では各国の記事、ニュースを元にリチャード・ロジャーズの生涯について簡潔にまとめました。また彼の代表的な建築物もご紹介しています。
目次
建築家リチャード・ロジャーズのプロフィールまとめ
リチャード・ロジャースはイタリアのフィレンツェ生まれで、イギリスの建築学校を卒業した後アメリカのイェール大学大学院を1962年に卒業しました。
ロジャーズ氏は2回結婚し、生涯5人のお子さんに恵まれています。(うち1人は養子で27歳の若さで亡くなる。)
最初に携わったプロジェクトは1968年、両親のために建てた「ロジャーズハウス」です。彼の両親はこの家で晩年を過ごしました。
1970年代になり彼の名が世界中で知られるようになります。当時よく一緒に過ごしていた同じくイタリアの建築家レンゾ・ピアノ氏と共にフランスの複合施設「ポンピドゥーセンター」のコンクールに応募し、見事賞を勝ち取りました。
足場のように組み立てられた鉄骨と、配管設備がむき出しになった奇抜なデザインに当時は市民から賛否両論の声が上がりました。しかし今では街並みに溶け込み、パリを代表する建築物の一つになっています。
その後もロンドンのロイズ・ビルディングやヒースロー空港のターミナル5など、数々の代表作を残しています。
リチャード・ロジャーズ氏についてもっと知りたい方は自叙伝「A Place for All People」(洋書)がおすすめです。本の中で失読症で苦しんだ様子も書かれていおり彼についてより深く知ることができます。
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リチャード・ロジャースの代表的な建築物10選
世界的に知られるリチャード・ロジャーズ氏の代表的な建築物を10軒ご紹介します。順不同です。(画像は現在準備中です。)
ロジャーズハウス(ロンドン)
1968年リチャード・ロジャーズが両親のためにウィンブルドンに建築。彼の初めての作品。
ポンピドゥーセンター(パリ)
1971年にレンゾ・ピアノ氏と共同で設計。1977年に複合施設としてオープン。
ロイズビルディング(ロンドン)
1978年にオープン。
ミレニアムドーム(ロンドン,グリーンウィッチ)
1999年にオープン。
欧州人権裁判所(ストラスブール)
1994年にオープン
ハイアットリージェンシーバルセロナ
2006年に設計。
バラハス空港第4ターミナル(マドリード)
内装のデザイン。2006年にオープン。
Leadenhall(ロンドン)
2014年施工。
One Hyde Park(ロンドン)
2011年にオープンしたマンション。
ワールドトレードセンター(NY)
テロで破壊され、2011年に再建されたワールドトレードセンター3のデザインを担当。80階建て。
以上、リチャード・ロジャース氏について彼の生涯と代表的な建築物をご紹介しました。関連書籍はこちら。